人類社会が直面する課題に対峙する
至善館は、その研究活動を通じて、西洋の合理性とアジアの精神土壌を橋渡しすると共に、包括的かつ持続的な経済・社会、ビジネス、組織のあり方を探求することに取り組みます。目指すのは、知の創出とその社会実装を通じて、豊饒で安寧な人間社会の未来に貢献することです。
AIが急激に進化し、人間が組織や社会において担う役割が問い直されている今日、私たちはリベラルアーツを通じて人間と人間社会の本質を問い、その未来を展望することに取り組みます(→リベラルアーツセンターのページへ)。
私たちは、今日の人類社会が直面する以下の4つを研究活動の中核に据えます。
Business & Society/Planet – 社会とプラネットの持続性を実現する企業のあり方とはどのようなものか。その実現に向け、どのような経済社会システムの変革が必要となるのか。
Innovation & Humanity – AIに代表される科学・技術におけるイノベーションの急激な進展を、人間性溢れる豊かな未来の実現にどのように繋げるのか。
East & West – 西洋の合理主義と、日本を含む東アジアの人間尊重、自然との共生といった精神的土壌をどう融合し、未来を描いていくのか。
Leadership – 豊かな未来を創り出していく上で求められるリーダーシップとは何か。また、それを担う人材を育むリーダーシップ教育をどのように実現していくのか。


研究センターとプロジェクト
私たちの研究活動の特徴は、実践とのインタラクション、学際性、そして、社会実装を重視する点にあります。アカデミックなコミュニティに閉じることなく、経営リーダーたちとの対話を通じた探求を行い、経済・社会システムや経営・組織の新しい姿を提唱し、その社会実装を推進することで未来を作り出すことに取り組みます。私たちのこうした姿勢を言語化したものが、以下に掲げる研究に関する方針です。
その中心となるのが、至善館研究プラットフォームとそこに設けた研究センターです。研究センターは、至善館の教職員に加え、さまざまなパートナーとの協働での研究、教育、啓蒙、さらには社会実装の支援の場として活動します。また、内外のパートナーと共に様々なプロジェクトを立ち上げ、知の探求と発信のプラットフォームとすることにも取り組んでいます。
研究に関する方針
大学院大学至善館は、本学の理念(建学の精神、ミッション、パーパス)並びにその目的に基づき、研究に関する方針を定めています。
1. 研究の目的
本学ではその研究活動を通じて、豊穣で安寧な人類の未来の実現のための、新しい政治経済社会システム像、国家・地域コミュニテイ像、企業像、事業像、組織像、経営像を提示し、その社会における実装に参画することに取り組む。同時に、そうした未来を実現する経営者、起業家、チェンジ・メーカー、リーダーのあるべき姿とその育成・輩出のアプローチを探求する。
2. 研究におけるアプローチ
研究は、人類の進歩と繁栄に資するべきものであるとの前提から、人類と人類が作り出したさまざまなシステム(政治経済社会システム、市場システム、企業システム等)が抱える課題と、その課題から導かれる骨太な問いを起点とする研究を重視する。
データに基づく実証主義的アプローチだけでなく、価値観、信念に基づく規範的アプローチもあわせて尊重する。
ディシプリンに立脚した研究の重要性を認識すると同時に、ディシプリンに閉じない学際的な研究もあわせて尊重する。
研究から生み出された仮説や提言の社会実装に向け、研究者が所属する専門性の高い学会や学術誌への発表のみならず、広く社会や経営の第一線のリーダー層に対する発信や、協働での探求・実践を重視する。
3.研究推進にあたっての留意点
研究推進にあたっては、研究者としての倫理を必ず遵守する。
価値観、信念に基づく規範的アプローチについては、独善に陥る可能性があることも踏まえ、異なる価値観・信念の存在を意識すると同時に、絶えず人類と人類の未来にとって何が大切かを問う真摯かつ誠実な姿勢を持つ。
4. 組織的な知の探求の推進
教員各自による専門領域における研究活動と同時に、構成員間での問題意識や研究成果の共有、相互の対話と建設的批判を奨励し、組織的な知の探求と社会実装に注力する。
社会実装には、研究者のみならず、政治・経済・社会のリーダー、政策立案者、経営者・起業家、チェンジ・メーカーとの協働が必要であるとの認識のもと、大学院大学至善館における至善館研究センターの活動を通じて、エコシステムの構築と創発の場づくりに取り組む。
以上