【開催レポート】リーダーシップ・ナイト:シェーファー・平ダーヴィッド氏(株式会社三井住友銀行 プライベートバンキング企画部 部長)

「自らのルーツと向き合い、金融と社会貢献の架け橋へ。自分自身を導くことから始まるリーダーシップの旅路。」

2026年1月29日(水)、至善館のMBAプログラムの一環である「リーダーシップ・ナイト*」を開催しました。本セッションは、変革を牽引するリーダーをゲストに迎え、その人生の旅路やリーダーシップの真髄に迫る対話型講義です。

今回のゲストリーダーには、株式会社三井住友銀行にてフィランソロピー・アドバイザリーサービスを率いるシェーファー・平ダーヴィッド氏をお迎えしました。パトリック・ニューエル至善館教授によるモデレーションのもと、後半には学生代表も登壇し、リーダーシップの本質に迫る濃密な対話が繰り広げられました。

ドイツ人の父と原爆後の広島で育ったv日本人の母の間に生まれたシェーファー氏は、幼少期を過ごした福岡で「マイノリティ」としての疎外感を経験しました。その後、ドイツへの帰国やロンドンでの就職を経て、GEキャピタルやUBSといったグローバル金融機関で輝かしいキャリアを築きます。しかし、経済的な成功を手にする一方で、「自分の人生の目的は何か」という根源的な問いを常に抱えていたと語ります。

転機となったのは、UBS時代に出会った「フィランソロピー(慈善活動)アドバイザリー」の仕事でした。それは、富裕層の資金を単なる資産運用で終わらせず、社会課題解決という「意味ある形」で活用するよう導く役割です。現在は株式会社三井住友銀行にて、児童養護施設を退所した児童の自立支援や若者の薬物依存と自殺対策など、日本の社会課題に対し、ドナーの想いと資金を現場へ繋ぐ架け橋として奔走されています。

講義の中でシェーファー氏は、「リーダーシップとは、まず自分自身を導くこと(Leading yourself)から始まる」と強調しました。他者が避ける困難な課題にあえて高い目標を掲げて挑むこと、そして自身の弱さや過去の葛藤も含めて受容し、それを強みに変えていく姿勢。その一貫した行動(Authenticity)こそが、周囲の信頼と協力を生む源泉となると説きました。

後半のQ&Aセッションでは、営利企業の論理と社会貢献のバランスや、キャリアにおける失敗への向き合い方について、自身の迷いを包み隠さず共有されました。金融の専門スキルと社会正義への情熱を統合させ、独自の道を切り拓くシェーファー氏の姿は、参加した学生一人ひとりに「自分はいかなるリーダーでありたいか」を深く内省させる、力強い呼びかけとなりました。

*「リーダーシップ・ナイト」とは

至善館の正式科目「リーダーシップの旅を展望する」の一環として、毎月1回、日本語セッションと英語セッションを一部外部にも開放して実施しています。各界の第一線で活躍するリーダーをゲストに招き、その方々のリーダーシップ・ジャーニーを伺うことで、参加者が自身の未来を展望し、自らのリーダーシップの旅を見つめ直す機会としています。至善館の学生にとっては、潜在的なロールモデルやサポーターとなりうる実践者(挑戦者)との出会いの場にもなっています。

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