世界最先端の教育手法と「場」の運営を通じて、自らの手で未来を切り拓くリーダーを育成する
至善館では、至善館の設立母体であるアイ・エス・エル(Institute for Strategic Leadership、ISL)と協働で、修士号プログラム以外の様々なエグゼクティブ教育プログラムを提供しています。
エグゼクティブ・プログラムは、「全人格リーダーシップ教育」のコンセプトに基づく、世界にも他に類を見ない独自のものです。欧米ビジネススクールやデザインスクールが培ってきた経営プロフェッショナル教育のエッセンスを、独自のリベラルアーツ教育や東洋的内省アプローチと融合させ、リーダー・経営者人材に不可欠な行動・判断にあたっての基軸や哲学の確立に焦点をあてています。この意味において、至善館の経営修士号プログラムと設計思想を同じくしながらも、より高い地位やより大きな責任を負う経営者人材に不可欠な資質を涵養するものとなっています。
同時に、至善館のエグゼクティブ教育の特徴の一つに、スピリットをもった場とコミュニティの提供があげられます。人が行動を変容するには、知識やスキルの修得ではなく、「感化」が不可欠です。「自分がこうありたい」、「こんな人材に成長したい」という内在的な動機は、外的なティーチングや命令では育ちません。至善館のエグゼクティブプログラムでは、「企業研修」という枠を超え、問題意識や志を共有する仲間が、時間と空間を共にしながら互いに貢献し、時代を画し日本・世界の次代を担う経営リーダーへと脱皮せんとする、相互刺激と切磋琢磨の場やコミュニティの構築に注力しています。
至善館、さらにはその設立母体であるアイ・エス・エルの25年にわたるエグゼクティブ教育活動からは、これまで数千名の卒業生が誕生し、そのネットワークは、日本の経済界、社会にとどまらず世界に広がっています。

オープン・エンロールメント・プログラム(OEP)
至善館が、アイ・エス・エルとともに運営するエグゼクティブ・プログラムは、通常の世界のビジネススクールが運営するものと大きく異なります。プログラムが目指すものは、独自の世界観、歴史観、人間観に裏付けられた、決断と行動に際しての確固たる基軸を持つ全人格な経営リーダーの輩出です。
脱炭素革命やAIデジタルを筆頭とする科学技術イノベーションの進展が非連続な変化をもたらす中、人類と社会に大きな価値を作り出す戦略、事業モデル、エコシステムを構想できる企業家・起業家としてのリーダー。世界が混迷と分断を深めるなか、自らのアイディンテティを持ちながら、多様な価値観への理解を同時に示し、しなやかかつ堂々とグローバルに人と組織を束ねることのできるリーダー。自らの描く事業像、経営像の具現化にむかって、人の共感と信頼を得、組織を動かし、人の潜在力を引き出しうるリーダー。これらの経営リーダーは、同時に、大きな時代の転換点にあって、人類の繁栄と幸福、社会の健全な発展に貢献する社会リーダーでもあり、さらには高潔さと人間的魅力に溢れ、肩書きやポジションにかかわらず周囲に自然と敬慕される個人でもある・・・。情熱と志、さらには責任感と矜持を持つ次代を担う経営者リーダーを一人でも多く輩出することが、至善館のエグゼクティブ教育のミッションでありアスピレーションです。
至善館が提供するオープン・エンロールメント・プログラムは、30歳代後半から40代半ばの中堅企業人を対象とする戦略型リーダー養成プログラム(Strategic Leadership Program, SLP)と、40歳代半ばから50歳代のシニアな経営幹部を対象とする変革型リーダー養成プログラム(Transformational Leadership Program, TLP)の2つが中核となっています。全社は、主に事業経営に、後者は企業全体の経営に焦点をおきます。いずれも経営者人材育成を目的としたもので、財務や人事などの特定の機能スペシャリスト育成は意図しておりません。
これらのプログラムは、学習時間が全体で300時間を超える、ビジネス研修の枠を超えた「人間成長」のプログラムです。「すべては自分から始まる」という理念のもと、個人を起点に、社会・世界に大きく視点を開き、経営者リーダーとして、所属する企業・組織における自らのミッションを考察していく、というアプローチを貫いています。ひとクラス36名限定。例年、8月末スタート、6月末終了のサイクルで運営され、公募は前年の9月からスタートします。詳細については、運営主体となるアイ・エス・エルのホームページをご参照ください。
戦略型リーダー養成プログラム(Strategic Leadership Program, SLP)
これからの事業経営を担うリーダーの候補を対象としたプログラムです。大企業における事業幹部候補のみならず、中堅・中小企業における継承者候補も対象としています。事業の再構築と成長の道筋を描き、周囲を巻き込み動かしていく人材を育成することを目的とします。
変革型リーダー養成プログラム(Transformational Leadership Program, TLP)
企業全体の経営を担う経営トップの候補を対象としたプログラムです。これからの経営、組織のありかたを構想し、組織全体の変革を牽引する人材を育成することを目指します。
カンパニー・スペシフィック・プログラム(CSP)
世界のビジネススクールでは、経営修士号プログラムよりもエグゼクティブプログラムのウェイトが高いところが多く見受けられます。なかでも、広く参加者を募集するオープン・エンロールメント・プログラムよりも、特定の企業の人材育成ニーズに応えるカンパニー・スペシフィック・プログラムに注力するスクールも多数存在します。至善館も、設立母体であるアイ・エス・エルとともに、企業が人類と社会の発展の大きな原動力であるとの前提から出発しており、個別のリーダー人材育成のみならず、人材育成を通じた企業全体の組織力・経営力の向上に貢献することは、重要な使命であると考えます。
至善館では特定企業における経営リーダー育成の支援に当たり、一定の方針を設けています。それは、経営トップ、さらには経営企画や戦略人事の担当役員と、企業が社会の健全な発展に貢献する公器であり、その有効性を左右するのが何よりも経営者リーダー人材層であり、人材育成は、組織力・経営力を高め、組織の風土を変革するための最有効なアプローチであるとの信念を共有できる場合に限ってお引き受けする、というものです。我々は、組織力や経営力の向上に腐心する経営層の良き伴走者でありたいと願っており、いわば、エデュケーションとアドバイザリーを組み合わせたエデュ・アドバイザリーを提供せんとしております。
これまでに、特定企業の社内大学の運営支援、経営トップとの緊密なコミュニケーションのもとでのCマイナスワンレベルのサクセッションプログラムの運営、あるいは、至善館のパートナーであるIESEビジネススクールやインドのSOILビジネススクールと連携したグローバルリーダー育成プログラムの運営、といった実績を有しています。教育機関としての矜持を持つ、真の意味での企業と経営層のパートナー、というのが私たちが目指す姿です。
経営塾
至善館では、不定期ではありますが、中核ファカルティが個人として、最先端の経営イシューをテーマに、経営トップ自身や経営幹部を対象とした経営塾を開催しています。
たとえば、至善館およびアイ・エス・エルの創設者である野田智義が主宰する「21世紀経営塾」がその一例です。この経営塾は、いわば私塾であり、ステークホルダー資本主義における企業と経営のあり方を、パーパス経営、企業とステークホルダーの社会契約、外部性を含む企業価値創造の再定義、価値共創の視点からの新たなステークホルダー戦略のあり方、AIとウェルビーイング時代の人と組織のあり方、企業が生み出すインパクトの測定と評価、企業経営者の役割と責任など、世界最先端のテーマをともに議論し探求する場を提供するものです。これら経営塾は、至善館の100%出資子会社である至善館EDXが主体となって運営されています。
ISL-至善館経営イノベーションセンター
至善館では、最先端の経営プラクティスの研究及び、全人格リーダーシップ教育のメソッドを開発する研究拠点として、アイ・エス・エルと協働で、ISL至善館経営イノベーションセンターを設けています。
活動には大きく2つの柱があります。一つが、至善館と設立母体であるアイ・エス・エルが長年が培ってきた、国内外に広がる幅広いネットワークを活かし、これからのビジネス、企業、社会のあり方、求められる経営者像・リーダー像について、深く研究し探求することです。もう一つが、これらと並行し、こうした未来像を実現するために有効な教育アプローチや具体的なメソッドを開発することです。プラネタリー・バウンダリーの制約が高まるなか、第二次世界大戦以降の国際秩序が大きく変動するなか、さらには生成AIを筆頭に科学技術イノベーションが日進月歩で進化するなか、目指すゴールとゴールに至るアプローチを同時に探求し続けることで、上述の経営塾とともに、生み出されて知見を、至善館の経営修士号プログラムやエグゼクティブ・プログラムに反映していくことが、センターのミッションとなっています。
センターには、日本を代表する経営プロフェッショナルたちがシニア・フェローとして活動するとともに、リーダー教育の第一線に携わる有志がフェローとして参画しています。