長尾俊介准教授による体験授業「成功するアントレプレナーのマインドセットー成否を分ける要素は何か?」が開催されました
2023年04月15日
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4月4日(火)と5日(水)至善館キャンパスにて、長尾俊介准教授による体験授業「成功するアントレプレナーのマインドセットー成否を分ける要素は何か?」が開催されました。

 

イーロン・マスクなどの起業家たちが手がける技術革新を担う事業は、今や私たちの生活とは切り離せないものになっています。このような状況は各種統計でも確認できます。例えば、イノベーションに関わる業界の時価総額は、2020年の1400兆円の水準から2030年までの10年間で約15倍の2.8京円にも達すると推測されており、また、各国の政府の予算配分からも、スタートアップ部門に多くの予算が投下されてきている現状が見て取れます。

 

体験授業では、アントレプレナーが活躍するための外部要因やアントレプレナーが必要とする基礎要件について解説がありました。長尾准教授は外部要因や基礎要件に加えて、「アントレプレナーが成功するためには、思考の明瞭さ、高いコミュニケーション能力、並外れたエネルギー、強い使命感、強靭な忍耐力、辛い決断をする覚悟といったマインドセットが必要である」と言います。また、ジム・コリンズの「ハリネズミの法則」をアントレプレナーシップに応用し、「キツネはたくさんのことを知っており、ハリネズミは一つの真理を知っている。どちらのアプローチも良い結果をもたらすが、起業に挑戦していくのであれば、どちらか一方を選り好みする投資家やパートナーがいることも念頭に置いた方が良い」とアドバイスしました。

 

質疑応答では、「起業を成功させるためには、どれぐらい運が作用するのか?」といった質問が寄せられました。長尾准教授は「外部要因も基礎要件もマインドセットも全て揃っているのに、成功しないことはある。運とは『タイミング』とも言える。あなたのアイデアやサービス、製品に、顧客や政府、技術など全てが追いついていなければ成功は難しい。そういう意味では、キツネのように色々なシグナルを感知して、運を手繰り寄せていくというのが、成功率を上げる秘訣かもしれない。」と回答しました。

 

大学院大学至善館では、理論的知識だけでなく、ビジネスのアイデアを練ったり、ベンチャーキャピタルの投資家に向けてのプレゼンテーションを練るなど実践の機会も大事にしています。起業家として活躍する卒業生に続き、皆さんにもぜひ至善館での学びに挑戦してほしいと思います。

 

次回以降の開催イベント情報はこちら

 

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