6月22日(土)、至善館キャンパスにて2024年度卒業生の卒業式が執り行われました。この卒業式は、2年間にわたるMBA取得の道のりの集大成となるもので、卒業生たちは教職員、家族、友人たちに見守られながら、暖かい雰囲気の中で執り行われました。
式典は、学長兼理事長の野田 智義による、2年間の歩みを振り返るスピーチから始まりました。野田学長は、未来のリーダーを育てるという至善館の理念を紹介し、卒業生たちがプログラムを通じて対峙してきた問いを順に追いながら、彼らが経験した学びの深さやそれにより得られた成長を讃えました。
基調講演は、ジェニファー ロジャーズ氏 (アシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社)と玉塚元一氏(株式会社ロッテホールディングス 代表取締役社長 CEO)にお話しをいただきました。
両氏からは、リーダーシップの道を歩み始めた卒業生に向けて、自身の体験や学びを紹介しながら、たいへん貴重なストーリーを披露いただきました。ロジャーズ氏はスピーチの中で、今日のリーダーにとって「A I」が重要であることを強調しました。「A」は「適応力 (adaptability)」、「I」は「高潔 (integrity)」を意味します。玉塚氏は、ミッションに集中すること、常に学び続け、何が重要で何が重要でないかを理解する感性を持つこと、信頼と尊敬を築くことなど、リーダーに必要な姿勢について自身の哲学をお話しいただきました。
式典のハイライトである卒業証書授与式では、卒業生一人一人に学位が授与されました。至善館の卒業式では、卒業生は、「自身がリーダーシップの旅へ踏み出すにあたり、自分に贈る3つのキーワード」を選び、発表しました。卒業生は、これらのキーワードを発表することで、未来を見据え決意を新たにし、それぞれの旅路へ出発していきます。
その後、山内 雅喜氏(ヤマトホールディングス 特別顧問)、近藤 誠一氏(至善館特別招聘教授、元文化庁長官)、ジョージ・オルコット副学長、呉 文繍氏(至善館 評議員会 議長兼国際航業株式会社 代表取締役会長)、北城 恪太郎氏(ISL会長兼日本アイ・ビー・エム 名誉相談役)など、著名な方々からの心のこもったお祝いの言葉をいただきました。スピーカーからは、祝辞や激励の言葉が述べられ、卒業生たちのより一層の成長を期待するエールが送られました。
卒業生代表に選ばれた藤田 勝利さんと、安齋 亜実さんのスピーチでは、この2年間を振り返り、クラスメイトと一緒に乗り越えた達成感やそこから得られた絆について語られ、感謝と希望に満ちたスピーチは、会場で参加した同期生と参加者から多くの共感を集めました。
昨年卒業をした第4期アルムナイ幹事の玉利 トゥートゥニェヴィッチ ドーラさんと、濵根 耕児さんからは、アルムナイネットワークへの参加を歓迎するスピーチが行われました。また、卒業生から選ばれた第5期アルムナイ幹事代表の籾山 泰良さんとモレノ・アロネス・ロリエンテ・ルシアさんからは、今後のリーダーシップの旅に向けた抱負が語られ、至善館アルムナイの仲間入りをした後も、至善館の価値観と理念を持ち続けていくことを宣言しました。
卒業式は、2024年度卒業生の努力と献身を称える充実した雰囲気の中、閉会しました。新卒業生たちは、至善館で学んだ知識や価値観を胸に、全人格経営リーダーとして活躍し、人々に感動を与えていくことでしょう。
玉塚元一氏(株式会社ロッテホールディングス 代表取締役社長 CEO)
ジェニファー ロジャーズ氏 (アシュリオンジャパン・ホールディングス合同会社)
野田 智義氏(学長兼理事長)