四半世紀の歩みを礎に、次の未来へ
2025年5月19日、至善館の設立母体であるISL(Institute for Strategic Leadership)の創立25周年を記念する式典を、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷にて執り行いました。
当日は、ISL至善館修了生や在日外国公館関係者など約300名が参集。ISLの四半世紀にわたる歩みを振り返りつつ、これからの時代に求められるリーダーシップを展望する場となりました。
レセプションと開会のひととき
式典は、和やかな雰囲気の中で行われたレセプションから幕を開けました。来場者はドリンクを片手に歓談を楽しみながら交流を深め、開宴の時を迎えました。
オープニングでは、二十五絃箏と尺八によるユニット「URANUS(ウラヌス)」による演奏が披露され、日本の伝統音楽の響きが会場を包みました。
開会の挨拶には、ISL第5代会長であり東京海上ホールディングス取締役会長の永野毅氏が登壇。続いて、アイリスグループ会長の大山健太郎氏による乾杯が行われ、記念すべき祝宴の幕が正式に開かれました。
第一部:「ISL・至善館とは何者か?」
式典の第一部では、ISLおよび至善館が掲げてきたミッションと、その実践の軌跡に焦点が当てられました。
ISL理事長で至善館特命教授の片岡達矢氏と、元文化庁長官で至善館特別招聘教授の近藤誠一氏が登壇し、ISL至善館のミッションと「全人格経営リーダー」の育成という挑戦について語りました。
続いて、挑戦の旅路を歩んでいる修了生による発表がおこなわれ、ISL至善館の教育がどのように現実の変革へとつながっているかが具体的に示されました。
さらに、ISL至善館が取り組む社会イノベーション実装への挑戦についても紹介され、インクルーシブな芸術表現で知られる「ホワイトハンドコーラスNIPPON」による特別演奏が行われ、多様性と共生の理念が音楽を通じて体現されました。
第二部:「私たちはどこから来て、どこへ向かうのか」
続く第二部では、「グローカル・エコシステム」をテーマに、ISLおよび至善館の未来像が示されました。
至善館副学長の吉川克彦氏と、三井不動産 日本橋街づくり推進部長の七尾克久氏により、地域と世界をつなぐ実践的な取り組みの紹介がありました。
また、創立25周年を記念し、ISL理事であり日本中華總商会会長の厳浩氏、駐日欧州連合(EU)よりジャン=エリック・パケ特命全権大使から祝辞が寄せられ、両組織の国際的意義と今後の展望に温かいエールが送られました。
さらに、ISLの第2代・第4代会長である北城恪太郎氏(日本アイ・ビー・エム名誉相談役)による四半世紀の歩みの振り返り、そして創設者・野田智義(至善館理事長・学長)による未来への挑戦を展望する講話が行われ、参加者の心を強く打つ締めくくりとなりました。
閉会の挨拶
最後に、至善館評議員会議長であり、元国連グローバルコンパクト・ボードメンバーの呉文繍氏より閉会の辞が述べられ、盛会のうちに記念式典は幕を閉じました。
ISL至善館は、これからの25年においても、より人間中心で持続可能な未来を見据え、全人格的リーダーの育成に一層努めてまいります。ご列席いただいた皆様ならびに、日頃よりご支援を賜っているすべての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。