【Europa House-Shizenkan 奨学金 奨学生インタビュー】 第8期生  Laetitia Da Costaさん「ヨーロッパと日本をつなぐ“架け橋”として──至善館で始まる新たな挑戦」
2025年12月03日
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Laetitia Da Costaさん(Class of 2027|Japan Experience株式会社 プロダクトマネージャー)

 

Europa House-Shizenkan 奨学金は、駐日欧州連合代表部(Europa House)と至善館との間の合意に基づき実施されています。日本と経済的に結びつきの強いEU諸国出身の方の学びを経済面で支援することで、日本とEUとの友好関係の促進に寄与するとともに、世界に対して変革を起こし得る未来のリーダー人財を輩出することを目的とします。今年8月に入学をした、本奨学金の授与者のLaetitiaさんにお話しを伺いました

 

 

– まずは、自己紹介をお願いします。

 

私はフランス出身ですが、日本に住んで15年以上になります。現在は旅行代理店のプロダクトマネージャーとして働く一方で、「クールジャパン」のプロデューサーとして、日本のソフトパワーを海外に発信する官民連携のプロジェクトにも携わっています。また、フリーランスのアドバイザーとして、地方自治体や地域の観光協会と共にトラベルコンテンツの制作やプロモーションの支援も行っています。
仕事では常にヨーロッパ(特に欧米市場)と日本の「架け橋」となることを意識しており、今回の奨学金の趣旨とも深く通じていると感じています。

 

​​​​− 至善館に入学したきっかけは何でしたか?

 

もともと私は文学や芸術を専攻しており、ビジネスの学位を持っていませんでした。企業で働く中でスキルアップのためにMBA取得を検討していましたが、自分が本当に求めているものか確信が持てずにいました。
そんな時、知人を通じて至善館の存在を知りました。単なるビジネススクールではなく、リベラルアーツを統合し、人間としての在り方や社会との関わりを含めた「全人格経営リーダー」の育成にフォーカスしている点に強く惹かれました。「こここそが私の行くべき学校だ」と直感し、出願を決めました。

 

− 入学して約3ヶ月が経ちましたが、実際に学んでみていかがですか?

 

非常に充実しています。授業のペースは速く、課題もハードですが、毎週自分が成長しているのを感じられます。
特に印象的だったのは、カリキュラムが単なる知識の詰め込みではなく、全ての科目が有機的に繋がり、意図を持って設計されている点です。「変容をもたらす教育(Transformative education)」という言葉がまさに当てはまると感じています。

また、クラスメートの多様性も素晴らしいです。国籍やバックグラウンドは様々ですが、お互いを尊重し合い、教え合う文化が至善館にはあります。英語クラスには日本人の学生も多くいますが、国籍を超えて、もしくはセクターを超えて非常に良い化学反応が起きています。

 

− 特に印象に残っている授業はありますか?

 

野田智義学長による「会社とは何か(What is a Company for?)」という授業です。この授業は、これまでのビジネスに対する考え方を根底から問い直すものであり、知的にも感情的にも揺さぶられる、まさにジェットコースターのような体験でした。非常に考えさせられる授業で、私の視点を大きく変えるきっかけになりました。

 

− 仕事と学業の両立は大変ではありませんか?

 

正直なところ、タイムマネジメントは最大の課題です(笑)。フルタイムの仕事に加え、学外の活動、そしてMBAの学習と、非常に忙しい日々を送っています。しかし、リーダーになるためにはこうした管理能力も必須のスキルですので、それも含めて学びだと捉えています。

 

− 至善館での学びを経て、どのような未来を描いていますか?

 

観光産業はいま、大きな転換点にあります。オーバーツーリズムなどの課題に対し、従来のモデルではない「再生型(Regenerative)」のアプローチが求められています。
私は至善館での学びを通じて、単なるロジスティクスの手配にとどまらず、文化や人との繋がりを重視した、持続可能で新しい観光ビジネスのモデルを構築したいと考えています。修了する頃には、このビジョンを明確な形にし、社会に実装していくことが目標です。

 

− 最後に、至善館への入学を検討している方へメッセージをお願いします。

 

至善館は、「未来志向」の方にこそ来てほしい場所です。単にビジネスのスキルを学ぶだけでなく、社会にインパクトを与えたい、イノベーションを起こしたいと考えている方には最適な環境です。
ここでの体験は、あなたを変える力を持っています。インスピレーションを受け、自分自身を変容させる準備ができているなら、ぜひ挑戦してください。


(2025年11月25日)

 

 

【参考リンク】

 Europa House-Shizenkan 奨学金の募集

 至善館プログラムについて

 アドミッションに関する個別のご相談はこちら

 

【お問い合わせ】

 大学院大学至善館 アドミッション事務局

 住所: 〒103-6117 東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋三井ビルディング17F

 E-mail:admissions@shizenkan.ac.jp

 

 

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