【開催レポート】リーダーシップ・ナイト:沖山翔氏(アイリス株式会社 代表取締役社長)
2025年12月19日
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「医学は100年後絶対に進歩しているが、医療は退化しているリスクがある。
私はその『医療』を前進させたい。」

 

2025年12月16日(火)、至善館のMBAプログラムの一環である「Leadership Night*」を開催しました。本セッションは、変革を牽引するリーダーをゲストに迎え、その人生の旅路やリーダーシップの真髄に迫る対話型講義です。

 

今回は、医師でありAI医療機器開発スタートアップ・アイリス株式会社の代表取締役を務める沖山翔氏をお迎えしました。救命救急医、離島医、船医としての経験を経て起業家へと転身し、世界最大級のスタートアップコンテストで優勝するなど、異色のキャリアを歩んできた沖山氏。当日は、至善館の学生である園田さん、関根さんのモデレーションのもと、ご自身の「リーダーシップの旅」を振り返っていただきました。

 

沖山氏は「100年後、医学は確実に進歩しているが、患者が幸福を感じる『医療』は退化している恐れがある」と指摘し、医学的な正しさだけでなく、患者自身の納得感や幸福感を最大化することこそが自身の使命であると強調しました。

 

また、離島や船医としての極限状態で、治療を拒む患者に対し論理ではなく医師としての「本気」でぶつかり命を救った原体験を披露。「本気で向き合えば、人はわかってくれる」という信念が現在のリーダーシップの核にあると語りました。

 

現在はAI技術を用い、一人の診断データが未来の誰かを救うことで患者自身が医療の「開発者」として実感を持てる「患者と共に創る医療」を目指しています。講義の最後には「主語の大きさではなく、自分の大切な周囲の人を幸せにすることこそが尊い」と語り、独自の道を歩む学生たちにエールを送りました。

至善館では、今後も「Leadership Night」を通じて、リーダーシップの本質を探求する場を提供していきます。

 

 

 

「リーダーシップ・ナイト」とは

至善館の正式科目「リーダーシップの旅を展望する」の一環として、毎月1回、日本語セッションと英語セッションを一部外部にも開放して実施しています。

各界の第一線で活躍するリーダーをゲストに招き、その方々のリーダーシップ・ジャーニーを伺うことで、参加者が自身の未来を展望し、自らのリーダーシップの旅を見つめ直す機会としています。

至善館の学生にとっては、潜在的なロールモデルやサポーターとなりうる実践者(挑戦者)との出会いの場にもなっています。

 

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