様々な分野でサステイナビリティを求められる時代になりました。至善館は、「Sustainability Leadership from the Asian Perspective」という、サステイナビリティとリーダーシップをテーマにしたフォーラムを開催し、アジア各国の伝統的な知恵を交換するという有意義な機会を得ることができました。3月19日夜に開催されたこのハイブリッド・フォーラムは、至善館を含むアジア各国のビジネススクールが共同で立ち上げた新しいイニシアチブ、Pan-Asian Business School Networkのキックオフイベントとして開催されました。
Peter David Pedersen教授(至善館)の司会で進行し、吉川 克彦至善館副学長が本ネットワークと今後の活動について紹介しました。
日本、マレーシア、インド、タイの4人の専門家が、それぞれの国のサステナビリティ・リーダーシップの現代的特徴を紹介しました。
Fathyah Hashim氏(マレーシア科学大学ビジネススクール学部長兼准教授)は、リーダーシップと持続可能性に対するイスラム教のアプローチ、その中核となる価値観と原則、そしてマレーシアのケースにおけるこれらの原則の実践的な適用について紹介しました。続いて、枝廣 淳子教授(至善館)が、西洋思想に代わる東洋思想についての見識を披露し、伝統的な東洋的価値観に則った理念や活動を行う日本企業の事例を紹介しました。
基調講演に続いて行われたパネルディスカッションでは、Suparna Diwakar氏(インド、School of Inspired Leadershipディレクター)とAnthony Watanabe氏(タイ、インドラマ・ベンチャーズPLCチーフ・サステナビリティ・オフィサー)が、持続可能性の問題に対するインドとタイの視点を紹介しました。
刺激的で洞察に満ちたディスカッションの中で、面白いことに、パネリスト全員が、アジア諸国における持続可能性の伝統と原則には、相違点よりも共通点の方が多いという意見で一致しました。本ネットワークのさらなる発展により、このような共通点がより浮き彫りにされ、それが持続可能性への洞察を深化させる基礎となるでしょう。
Fathyah Hashim氏(マレーシア科学大学ビジネススクール学部長兼准教授)
枝廣 淳子教授(至善館)
Anthony Watanabe氏(タイ、インドラマ・ベンチャーズPLCチーフ・サステナビリティ・オフィサー)
Suparna Diwakar氏(インド、School of Inspired Leadershipディレクター)