岩嵜博論特任教授による体験授業「デザイン思考とは何か?」が開催されました
2024年01月20日
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1月18日(木)オンラインにて、岩嵜博論特任教授による体験授業「デザイン思考とは何か?」が開催されました。新型コロナウイルスをはじめ、人類は、これまで以上に複雑で多様な問題に直面しています。このような解決が難しい様々な問題に対して、課題の特定と解決策をクリエイティブに模索する学問として「デザイン思考」が紹介されました。体験授業の中では、アメリカの「ピルパック」や日本の「やさいバス」などの事例を挙げながら、ユーザーエクスペリエンス、そしてその先にあるパーパスを、デザインがどのように経済的な価値に変換できるかについて紹介しました。

 

 

デザイン思考は、ロジカルシンキングやその他の伝統的なビジネススクール的アプローチを否定するものではなく、ロジック、データ、分析といったアプローチで到達できる限界を越え、「補完」するためのものです。岩嵜特任教授は、「デザイン思考はカオスに向き合う方法論。これまではカオスをできるだけ排除してきたが、VUCAの時代においては、従来の考え方やアプローチは通用しない。チームで共創し、まずはカタチにして考えを進めてみる、いったりきたりしながらスパイラルアップするといった、クリエイティブコラボレーションの実践が求められている。」と説明しました。また、良いアウトプットを出すチームの特徴について、「構成員の得意分野が発揮できており、それぞれの持ち味が掛け算になっていることが理想的。日本企業の社員は、役割分担をしてタスクを細分化して効率化する傾向にあるが、それでは相乗効果に繋がらない。」と説明しました。

 

体験授業の後半には、2023年6月に至善館を修了した鳥居勇佑さんが登壇しました。デザイン思考の授業で得た学びについて聞かれると、「徹底的に顧客、ユーザーになりきって考えるということと、やりながら作るということの有用性に気づけた。まずは形にしてみてから、ユーザーにヒアリングをし、ブラッシュアップしていくということを現場でも実践している。」と答えました。今後の抱負については、「働くのであれば全員が楽しく働いてほしいという思いがある。自社内で「デジタル・アカデミー」というデジタル人材の育成組織を立ち上げたので、これを軌道に乗せて、自分の注力したい業務に100%注力できるような環境を整備したい。また、自分の組織だけでなく他の組織にも輪を広げていき、世の中からノンコア業務を無くすことに貢献したい。」と展望を語りました。

 

 

大学院大学至善館の本授業では、デザイン思考のコンセプトやメソッドはもちろん、三井不動産のスポンサーを受け、PBL(Project -Based Learning)※を通じて、サービスを形にする力、アイデアやコンセプトをアップデートしていくマインドセット、創造的なコラボレーションを進めるリーダーシップについて学びます。20世紀のパラダイムを超えて新たな価値を提供できる人材を目指しませんか。
※2023年度実績「将来的な“まち丸ごと国際イベント”開催に向けた⽇本橋 MICE スターティングプロジェクトのデザイン」

次回以降の開催イベント情報はこちら

 

 

 

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